良かったと思った安全活動として、ヒヤリハットを朝礼で発表する、ということについて解説しています。以下の動画でその詳細を説明しています。
動画の内容
あれは良かったなあと思った安全活動がありますが、そのうちの一つの「ヒヤリハットを定例の朝礼で報告発表する」というお話をします。
安全活動としてヒヤリハットはよく行われていますが、事務局から「ヒヤリハットを出してください」と呼びかけても、大抵はメンバーの人達はなかなか出さないものです。
よっぽどの危ないことが職場で起こって「これはヒヤリハットを出しておこう」ということにならない限りはほとんどの人はヒヤリハットを出さないものです。
そこで、業を煮やした所属していた部の安全担当長は、月に1回はとにかくヒヤリハットを一人一件以上提出する、ということにしたのです。いくらなんでも、月に1回ぐらいはヒヤリとしたことがあるだろう、ということで、書式に書いて毎月の締め切りまでに提出させるのです。そうすると、しぶしぶながらとは思いますが集まるようになったようです。
さらにうちの所属するグループで行われたのが、提出したヒヤリハットを毎週1回行なわれる朝礼で報告、発表する、ということです。その朝礼というのは、毎週月曜日の朝イチのラジオ体操が終わった後に行われていました。朝礼の司会はメンバーが順番に担当することになっていたのですが、そのときの司会の人が合わせて自分のヒヤリハットを報告するということにしました。メンバーの数はそんなにはいなかったのでちょうど、月に1回ぐらいの割合で朝礼の司会の順番が回ってきてちょうどいい感じになっていたのです。
こういう感じにしますと、ヒヤリハットをなんとしても出さないといけなくなるので、強制力が強く、絶対出すようになります。そうしますと、ヒヤリハット提出のことを頭に浮かべる頻度が多くなってきます。「ネタを考えなきゃあ」という後ろ向きな考えはありますが、それとともにより、安全について考えるようになるので、安全についてよく考えるようになった、なかなかいい施策だったと思いました。
ヒヤリハットの提出件数が少なくて困っているなんていう職場もあるかもしれません。あなたの職場ではヒヤリハットの強制提出はすでに実施しておられるかもしれませんが、何らかの会で、報告させる、ということをやってみるとより安全に取り組めると思います。
今回は、良かったと思った安全活動として、ヒヤリハットを朝礼で発表する、ということのについてお話してみました。
|