労働災害

ブログ 【KYTイラスト】よく起こっていた災害、カッターで手を切ってしまう

2020年1月8日

カッター

危険予知(KYT)イラストに関連して、会社でよく起こっていた労働災害のうち、カッターナイフで手を切ってしまう、というお話です。 以下の動画でその詳細を説明しています。





動画の内容

今回は、会社でよく起こっていた労働災害のうち、カッターで手を切ってしまう、についてお話をします。

以前の勤務先では、会社で起こった労働災害が共有されていて、労働災害が起こると数日内には社員全員に、どのような災害が起こったかを周知されていました。Eメールが社員に行き渡っておりますので、すぐに知ることができます。

その中で、何回か繰り返し起こっていた災害で、記憶しているのは、カッターで手を切ってしまう、というものでした。
ここで言っているカッターは、オルファというメーカーの、刃が切れなくなったら、ポキポキと折って、切れ味を取り戻すタイプの、皆さんがとてもよく知っている片刃のものです。このカッターはとても便利なので、製造現場でも使用されているのです。


しかし、カッターを動かす先に誤って自分の手を置いた状態で、勢い余って切ってしまうと自分の手を切ってしまうということが起こるです。かなりよく切れるので、事故を起こすと、手を何針も縫うと重大な災害になります。この手の災害が過去から何回も起こっていたのです。


 事態を重く見た会社は、いくつかの対策をしていました。例えば、カッターを一時的に使用禁止にするとか、カッター以外の安全な代わりのものを使わせるとか、というようことを行いました。また、職場で使用するカッターをだれかの管理下に置いて、誰もが、カッターを持たせないようにさせる、というようなこともしていました。



カッター災害の対策の一つ → 耐切創手袋の使用

 このカッターに替わる、安全な刃物が見つかればいいのですが、なかなかぴったりのものがない場合があります。作業工程が決まっている場合は何かほかの刃物があるかもしれません。しかし、大抵の場合、いろんな作業にカッターを使うので、安全に気をつけながらカッターを使い続けるということになっていました。

対策の一つとしては、耐切創手袋、つまり、切れにくい手袋を導入していました。耐切創手袋は、たとえば、これ↓

レベル3 ↑

耐切創性手袋といっても、切れにくいというだけで、力がかかればケガをしてしまいますので、どのみち当人が気を付ける必要があります。値段が高いです。

耐切創のレベルにも、5段階ほどあって、最も切れにくいものはレベル5ですが、さらに値段も高くなり、作業がしにくくなります。レベル5の耐切創手袋はコレ↓

レベル5↑

レベル5↑

耐切創手袋は、ゴム引きしていないと、使いづらいです。洗濯すれば、再使用できますが、ゴムの部分が劣化してとれてきたりするので、値段が高い割にはそんなには、長くは使えないです。

このカッターの労働災害は、どの業界でも起こっているものだと思います。よく気を付けるようにしましょう。
今回は、会社でよく起こっていた労働災害のうち、カッターで手を切ってしまう、ということについてお話してみました。

メーカーのオルファのホームページには、オルファのカッターの正しい使い方が掲載されていますので、参考にしてください。



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